チェス
チェスは世界最古のゲームのひとつで、最も人気のあるゲームのひとつでもあります。友達と楽しむためにチェスを覚えたり、競技に参加したり、この記事ではチェスについて知っておくべき全ての情報を学ぶことができます。 チェスについて知っておくべきこと: チェスとは? ルール 必要なもの チェスの駒 初期配置 駒の動き 特別なルール ゲームの勝敗 持ち時間(タイムコントロール) Chess.comでのプレー方法 対人でチェスを指す コンピューター相手にチェスを指す チェスの記譜法 チェス連盟 チェスのレーティングシステム チェスの称号(タイトル) チェスの大会 チェス理論と戦略 序盤(オープニング) 中盤(ミドルゲーム) 終盤(エンドゲーム) 戦術(タクティクス) 歴史 変則チェス(バリアント) まとめ チェスとは? チェスは2人でプレーするボードゲームで、2つの王国間の戦いを表しています。世界で最も人気のゲームのひとつです。娯楽として、あるいは競技として、非常の多くの人がプレーしています。 チェスはターン制の戦略ゲームで、隠された情報はありません。そのため、実質的にゲームにおいて運の要素が働くことはありません。 ルール チェスは多くの駒とルールのある複雑なゲームです。下記を読めば、チェスのルールがわかります。 必要なもの チェスをプレー遊ぶには、少なくともチェスの駒とチェスボードが必要です。時間制限のあるゲームを指すときは対局時計(チェスクロック)も必要で、指した手を記録するために棋譜帳(スコアシート)がよく使われます。 チェスの駒は2つの異なる軍隊から成り、それぞれが8つのポーン、2つのナイト、2つのビショップ、2つのルーク、クイーン、そしてキングを含みます。プレーヤーは駒の色によってお互いの軍隊を区別することができ、駒は明るい色と暗い色の駒にわかれています。駒の実際の色にかかわらず、明るい色の方を「白」、暗い色の方は「黒」と呼び、昔使われていた象牙と黒檀の駒をイメージしています。 チェスボードは8x8に分割された64マスのボードです。ボードは暗い色と明るい色のマスの市松模様になっています。ボードはランク(横列)とファイル(縦列)に別れています。 チェスボードは8x8、合計64の黒マスと白マスに分割されています。横列はランクと呼ばれ、縦はファイルと呼ばれます。 対局時計はお互いの残り時間を知ることができる道具です。手を指すごとに時間を追加する設定にもできます(インクリメントと呼ばれます)。 チェスの駒 チェスの駒は6種類あります。ポーン、ナイト、ビショップ、ルーク、クイーン、そしてキングです。それぞれの駒は違う動き方をし、個別の価値があります。 ポーンの価値は1点で、ピース(駒)とは考えられていません。ナイトとビショップの価値は3点ですが、マスターやコンピューターによると、ビショップの方がナイトよりも少し価値が高いと考えられています。ナイトとビショップはマイナーピースと呼ばれます。 ルークの価値は5点で、クイーンは9点です。ルークとクイーンはメジャーピースです。キングは最も価値のある駒で、キングを「失う」ことはゲームに負けることと同じです。 駒の価値は抽象的な概念であって、ゲームの勝敗を決めるものではありません。駒をたくさん得していても、対戦相手にチェックメイトされてしまえば負けです(下記参照)。 初期配置 チェスのゲームを始めるためには、ボードと駒の初期配置を学ぶことが必要不可欠。ボードは右下のマスが明るいマスになるように置きましょう。 右下のマスが白マス 上に記した通り、お互いのプレーヤーはポーン8つ、ナイト2つ、ビショップ2つ、ルーク2つ、クイーン1つ、そしてキング1つの駒でスタートします。白のポーンをボードの2段目に並べ、黒のポーンは7段目に並べます。 ポーンは2段目と7段目に配置 ルーク、ナイト、ビショップは、白は1段目、黒は8段目に、外側から内に向かって順に並べます。あとはクイーンとキングを置けばよく、クイーンが必ず駒の色と同じ色のマスにくるようにします。(白のクイーンは白マスに、黒のクイーンは黒マスに) ゲームの初期配置 駒の動きとキャプチャー(取り方) チェスの駒はそれぞれ異なる動き方をします: ポーン ポーンは1マスずつ前方に向かって動きます。最初に動かすときだけは2マス進むこともできます。後ろ向きには進めません。ポーンは斜め前の駒を取り、駒を取るときに進み方と違う動きになる唯一の駒です。また、下で説明する特別なアンパサンのルールを使えるのも、この駒だけです。 ポーンは1マス、もしくは、最初の手であれば2マス上に向かって進みます。駒を取るときは、1マス斜め方向に取ります。 ナイト ナイトは2マス横1マス縦、もしくは2マス横1マス縦に動きます。ナイトの動きはアルファベットの大文字「L」の形に似ています。 ナイトは着地したマスにある駒を取り、他の駒を飛び越せる唯一の駒です。 ナイトはL字に動き、他の駒を飛び越します。 ビショップ ビショップは斜めに、何マスでも動けます。この動き方のせいで、ビショップは初期位置に置かれたマスの色と違う色のマスに動くことはできません。ゲーム開始時、プレーヤーはビショップを二つもっていて、それぞれ白マスと黒マスに置かれています。 ビショップは斜めに動きます。 ルーク ルークは縦横方向に何マスでも動けます。ルークはキングと一緒にキャスリングができる唯一の駒です(説明は下)。 他の駒でブロックされていない限り、ルークは縦か横に好きなだけ動かすことができます。 クイーン クイーンは盤上で最も強力な駒です。斜め、縦横方向に好きなだけ動かせます(他の駒にブロックされていないときに限る)。 クイーンは全ての方向に好きなだけ動かすことができます。 キング キングは全ての方向に1マス動けます。上に述べたように、キングはルークと一緒に特別なキャスリングをすることができます。 キングは全ての方向に1マス動きます。 それぞれの駒の動きについてもっと知りたい場合は、このテーマに関する対話型レッスンをチェックしてみましょう。 チェックとチェックメイト キングが敵の駒に攻撃されているとき、キングはチェックされています。キングが攻撃されているプレーヤーは、自分の他の駒でキングを守るか、キングを攻撃の利きから外すか、攻撃をしている駒を取らなければなりません。攻撃されているプレーヤーがこのいずれかの手を指せない場合、キングはチェックメイト(「メイト」とも略される)状態になり、ゲームに負けてしまいます。 白は最初にう黒のキングをチェックし、次にチェックメイトを決めます。 対戦相手をチェックメイトすることがチェスの究極の目的です。様々なタイプのチェックメイトを学ぶには、この対話型レッスンをするか、この記事を読んでみましょう。 特別なルール チェスには特定のシチュエーションにのみ適用される3つの特別なルールがあります。以下では、この特別な3つのルールについて説明します。 キャスリング プレーヤーは、キングを守ると同時にルークを展開させるキャスリングをすることができます。プレーヤーがキャスリングをするとき、キングはいずれかのルークのある方向に2マス動き、キングが向かった先にあるルークはキングを飛び越してキングの隣に来ます。 この例では、白はキングサイドにキャスリングして(ショートキャスリング)、黒はクイーンサイドにキャスリングしました(ロングキャスリング)。 以下の条件が全て揃ったときにだけ、プレーヤーはキャスリングができます: プレーヤーはまだキングとルークを動かしていない キャスリングしたい側のルークとキングとの間に他の駒がない キングはチェックされていない キングが移動するマスとキングの移動先のマスがいずれも敵によって攻撃されていない ポーンのプロモーション ポーンが初期位置から一番遠い反対側の段に到着したら、ポーンはマイナーピースかメジャーピースのいずれかにプロモーションできます。白のポーンは第8ランク、黒のポーンは第1ランクに到着したときにプロモーションします。 ポーンはキング以外のどんな駒にもなれます。 盤上にどの駒がいくつ残っているかに関係なく、ポーンはどの駒にもプロモーションできます。 アンパサンによるキャプチャー アンパサンは、初心者のプレーヤーにとって最も混乱を招くチェスのルールです。これは、次の条件のとき、ポーンが敵のポーンを取ることができる特殊なルールです。 取る側のポーンは、初期位置から3段移動したランクにある 隣のファイルにある敵のポーンが2マス前方に移動し、取る側のポーンの真横にくる アンパサンのキャプチャーは、取られる側のポーンが取る側のポーンの真横にきた直後の手番で行う これら全ての条件が揃ったら、攻撃側のプレーヤーはアンパサンでポーンを取るか選択することができます。攻撃側のポーンは1マス斜めに動き、取ったポーンの一つ先のますに着地します。 アンパサンのルールは、取る駒が取られた駒と違うマスに着地する唯一のキャプチャーです。 ゲームの勝敗 チェスでは、プレーヤーはゲームに勝つ、負ける、引き分けるかのいずれかになります。プレーヤーは敵をチェックメイトするか、対戦相手が時間を使い果たして「フラグ」になったとき、勝つことができます。逆に、相手にチェックメイトされるか、自分の時間を使い果たしたときに、負けになります。 引き分けになる場合はいくつかあります。お互いの同意に基づいての引き分け、スリーフォールド・レペティション(同形三復)、デッドポジション、50手ルール、もしくはステイルメイトがあります。 持ち時間(タイムコントロール) 娯楽目的で行われる対面式(OTB、over-the-board)のチェスゲームでは、特に初心者の間では時間制限なしで行うことがあります。しかし、競技用のチェスでは、必ず各プレイヤーに時間制限を設けてゲームの時間を制限します。 ゲームは、タイムコントロールの種類によって異なる分類を受けます。クラシカルゲームは持ち時間が長く、各プレイヤーは通常1時間以上かけて自分の手を指すことができます。このような長い持ち時間は、OTBプレイでは一般的です。 2020-2021...